鰻の老舗”小川菊”
この建物は珍しい木造3階建ての古いものであるため登録建築物に指定されています。そのため外観の形状は変更出来ないので原型を留めているように見えますが、築90年が経過していて各部分の傷みが激しいかったので、そのほとんどが解体されて復元されています。
小上がりはベンチシートに変わり、入り口にはスロープを設けたり、トイレもﾕﾆﾊﾞｰｻﾙﾄｲﾚにするなどして高齢者やﾊﾝﾃﾞｲｷｬｯﾌﾟ者対応として様々な人に優しいお店となりました。ｲﾝﾃﾘｱはほとんどがﾘﾆｭｱﾙされていますが、昔のお店のたたずまいを随所に残し、伝統を受け継ぐお店となりました。
ｲﾝﾃﾘｱはほとんどがﾘﾆｭｱﾙされていますが、昔のお店のたたずまいを随所に残し、伝統を受け継ぐお店となりました。
小上がりはベンチシートに変わりました。しかし、ベンチの框には小上がりに使用していた框を再利用して少しでも昔のたたずまいを残そうとしています。
2階の座敷は昔のまま10帖2間と4.5帖を客席として再び使用しています。2間を同時に使用すれば約40人程度の宴会も可能です。以前手前に有った前室の一部をﾊﾟﾝﾄﾘｰにして、1Fの厨房からの料理をﾀﾞﾑｳｴｲﾀｰを使って上げています。
階段や手摺は昔のままですが、上がり鼻は松の厚板に交換しました。隣家との境の壁の下地を丸窓でｱｸｾﾝﾄにしてみました。
裏に向かう通路は御影石を敷き、町屋の路地を思わせるたたずまいとしました。
今まではレジが無かったので、レジ台に使用した厚板の耳を加工してレジの入り口に小屋根を付けてｱｸｾﾝﾄにしました。
約200年の老舗の味を是非ご堪能下さい。
工事前の客席。小上がりがありましたが、使い勝手の店で議論の末ベンチ形式になりました。
工事前の客席。
